よくICT導入のきっかけについて聞かれますが、平成17年に千葉県鴨川市にある亀田総合病院の視察に行き、PLANAETという電子カルテシステムに驚きを覚えたことが原体験です。
病院の電子カルテを病室にいる患者様からも、ご自宅にいるご家族様も見ることができるというものでした。情報共有、すべてを見える化というポリシーに貫かれていました。
(癌などの病気の場合、患者様側から見えなくすることもできます。)
そもそも、厚労省に電子カルテは合法なのかわからないという見方がある中、試行錯誤で開発を進め、運用を始めたのちに承認されたという経緯があります。
もう20年近くも前になりますが、テクノロジー活用が目覚ましく、少しでも真似できたらと、今でいうICTの導入を検討し始めました。
ただ、当時はブロードバンドもなく従量課金の時代で、常時接続で運用するようなことは、採算が取れませんでした。
その後、平成が終わる頃になり、スマートフォンが普及し始め、格安SIMが登場したことで、環境が整いました。
手始めにKintoneを導入して、訪問介護のアセスメントやモニタリングをアプリでできるようにしました。
メリットは、事業所内でしかできなかったのが事業所外でも仕事ができるようになったことです。そして、無駄な転記作業が減ったことです。
例えば、利用者様の住所、介護度、要介護認定期間、性別などは、手書きの書類でアセスメント、訪問介護計画書、モニタリングで何度も記入していました。
それが、Kintoneでは自動的に反映されるようになったので、業務の効率化につながったと思います。
その後、被保険者証や負担割合書などの画像データ保管アプリや訪問介護計画書アプリなど、様々なアプリを作ることで、紙ベースの仕事は激減していきます。
並行してLINEWORKS、ジョブメドレーアカデミーなども導入したことで、コロナの自粛期間でもコミュニケーションや研修を深めることができました。
今後は、社内のデータでルッカ―スタジオを作成し、データドリブン経営に着手していこうと考えています。
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