老人優先経済で日本が破綻

「ワシじゃワシ、金が亡くなったので、君らのクレジットカードで金を借りといたので、返済はまかせた。」

著者はワシワシ詐欺という表現で日本の財政問題を例えています。
日本人の有権者の平均年齢が約53歳、70代の投票率が7割前後であれば、政権をとるために高齢者向けの政策を打ち出した方が有利となります。
 
その結果、年金・医療などの社会保障や無駄な公共投資で積み上げた借金は1000兆円を超え、当然これらは現役世代、将来世代が背負うことになります。
こうした問題を是正するために著者が提唱しているのが、「世代会計」というものです。

高齢者への給付を支えるために、現役の勤労世代やまだ生まれてもいない将来世代の過大な負担を当然の前提として成り立っている政府の財政活動を、世代ごとに切り離して、税金や社会保険などの国民負担額を決めていくべき、という考え方です。

これは、すべての世代は、現在価値で見て、等しい公的純負担を負うべきだという理念に行き着くと述べています。

リンカーンが奴隷解放宣言をしたのは1862年ですが、この本を読むと、21世紀の日本には「経済奴隷」制度があるのではと思えてしまいます。
もう投票時間は過ぎてしまったので今さら遅いのですが、20代、30代、さらにその下の世代を育てている40代は必ず投票するべきで、さもないと負担が際限なく膨らみかねません。


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【2013.7.21掲載記事】

2022/7/12
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