予防の介護保険外し

「どこの世界に予防でお金を払う保険がありますか! 事故防止にブレーキを直して保険金を払ってくれる自動車保険なんかないでしょう。介護保険だけですよ。」

この理屈は平成24年改正に係る介護給付費分科会の時から、声高に主張されていました。
ごもっともだ。それはその通りだ。 

納得してしまいそうな理屈ですが、介護保険制度施行の時から事業をやっている者としては、奇妙に思えるのです。

そもそも要介護度の認定というのは、要支援・要介護1・2・3・4・5の6段階で始まりました。
当たり前ですが、要支援の方がたに対するサービスも介護保険給付の対象でした。(今でもそうですが...)

これが平成18年の改正で、要支援の人と要支援に近い要介護1の人達を新設した要支援1、要支援2というカテゴリーにして、提供するサービスの名称に「予防」とつけたのです。 EX:予防訪問介護

なので、冒頭の理屈に対しては、
「それは単に名称の問題です! 予防という名前をつけたからそういう理屈を言い出すのであって違う名称だったらその理屈は成り立たないでしょう。誤解を招く名称をつけた当時の責任者の問題ですよ。」
と、反論してほしいところですが、色々な団体のトップや代表者たちは沈黙しているのです。

今後も次回改正を前に、行政説明会やシンポジウムでこの理屈が持ち出されると思いますが、逐一、この見解の誤りを正していくのが良いでしょう。


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【2013.7.17掲載記事】

2022/7/12
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