介護施設で90代の利用者が誤嚥で窒息死した事故について、裁判所は2,365万円の賠償判決を出しました。
このことで介護業界は、大きなショックを受けていて、プレジデント誌でも取り上げられています。
https://president.jp/articles/-/75853?page=2
この記事の中で、目をひいたのが以下の文です。
(引用はじめ)
今回の判決によって、介護施設は次のように心の中で思っているだろう。
「ゼリーなら食べられそうだと思ったけれど、誤嚥の可能性の高い人は、胃瘻にしないと裁判で負けてしまう」「寝たきりの方が、徘徊はいかい老人より手間かからないし介護報酬も大きい」「公費なので家族も賛成するはず」
そうした対策により、統計上の誤嚥事故件数は減り、介護施設が非難されることはなくなる。ただ逆に、日本の寝たきり老人数や現役世代の社会保障費負担が増大するだけだ。
(引用おわり)
少子高齢化が加速度的に進む日本ですが、平成18年には帝王切開手術を担当した医師が、産婦が死亡したことで逮捕される事件がありました。
のちのち裁判所は無罪判決を出しましたが、この事件で産婦人科や産科医療に携わろうとする人たちが、激減したと言われています。
少子化に対して、更に状況を悪化させる判決でした。
そして今回、高齢化に対して状況を悪化させるような判決が出たのです。
ますます少子高齢化で社会が混乱するのではないでしょうか?
施設が絶対悪でしょうか?
3対1の人員基準を定めた国の責任は?
1対1どころか2対1の人員配置さえままならない介護報酬については?
賠償金額は妥当なのでしょうか?
メガソーラーよろしく胃ろうだらけの病床が広がるのではないでしょうか?
もやもやが治まりません。
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