最低賃金改定

登録ヘルパーさんへの影響は?

東京都の最低賃金を41円引き上げて1,113円にするという答申が行われました。
 
この影響について考察してみましょう。
 
 東京都の最低賃金を1,113円に引き上げると、介護業界全体に影響が及ぶでしょう。特に訪問介護業界においては以下のような影響が考えられますが、具体的な影響は様々な要因によって異なる可能性があります。
 
人件費の増加: 最低賃金の引き上げにより、介護サービス提供者は従業員の賃金を引き上げる必要があります。これにより、人件費が増加するため、事業者の経営コストが上昇する可能性があります。訪問介護では、訪問スタッフの給与が主なコストの一部を占めるため、この影響は顕著に現れるかもしれません。
 
人件費の増加を吸収するためには、いわゆる価格を値上げする必要がありますが、介護保険の報酬は厚生労働大臣が定めることになっているため、事業所が値上げをする余地はありません。もし、次回にマイナスの報酬改定が行われると、最低賃金引き上げ分とダブルのダメージとなります。
 
また賃金が上がった結果、扶養の範囲内で働いている人たちが、年間の勤務時間を減らす流れになるでしょう。その分、人員の従属率が低下する結果となります。
 
一方で、最低賃金の引き上げは従業員の給与水準を向上させるため、労働環境の改善に繋がる可能性もあります。訪問介護業界は高い負荷を要する職種であるため、適切な報酬と労働条件の改善は、従業員のモチベーションや満足度を向上させる要因となるかもしれません。
 
最低賃金の引き上げが訪問介護業界に及ぼす影響は、その後の経済状況や業界の状況、政策の展開などによっても異なります。業界内外の関係者がこれらの変化に適切に対応することが求められます。

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2023/8/28
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