ケアマネージャーの更新研修について

こんにちは。
台風が過ぎ去って暑さも落ち着くかと思ったら、残暑が厳しいですね。
さて、ケアマネージャーの更新研修廃止に関する要望が高まっています。この問題について、現状と課題、そして今後の展望を見ていきましょう。

現状
2024年現在、ケアマネージャー更新研修の廃止は予定されていません。しかし、更新研修に関する問題点が指摘され、見直しに向けた議論が始まっています。更新研修の問題点

高額な費用負担
更新研修にかかる費用が高額であり、多くの場合、ケアマネージャー個人が負担しています。全体の3分の1以上のケアマネージャーが、受講費用を全額自己負担しているという調査結果もあります。また受講費用を負担している事業所もありますが、その場合においても、支出した金額が研修としての効果が無いということだと、無駄な経費となってしまいます。

実務との乖離
研修内容が現場の実務に即していないという指摘があります。多くのケアマネージャーが「現場で役に立たない」と感じています。Xでは
「居宅ケアマネも施設ケアマネもゴッチャにしたグループワークで、お互いのプランにダメ出ししあう無意味な研修」
といったツイートも見受けられます。

長時間の拘束
研修時間が長く、業務に支障をきたすほどの拘束時間となっています。最も長いケースでは、初回更新時に88時間もの研修を受ける必要があります。88時間というと勤務11日に相当する時間です。担当利用者のケアマネージメントをしながら、これだけの時間を割かなければならないのは業務に支障が出るレベルです。
これも事業所が(有給という形であっても)人件費負担をしていると、受講費用と人件費のダブルパンチとなっているわけです。

厳しすぎる出席基準
受講期間中は、1日の欠席はおろか、1分の遅刻でも修了基準を満たせないことになっています。公共交通機関の遅延、身内の不幸、利用者の緊急対応...いかなる理由であっても考慮されません。このことも不評を買っている要因のひとつです。

ケアマネージャー人材の不足
以上のような更新研修の現状から、更新を迎えたところでケアマネージャーを辞めるという選択をする人たちも増えていて、ケアマネージャーの人材不足に拍車をかける結果となっています。

まとめ
私見ですが、更新研修を廃止すると、ケアマネージャーにとって直接的な負担軽減につながります。時間・労力・費用の面で大きな改善が期待できます。
更新研修を続けるのであれば、費用に見合った内容(受講者大半が、金額だけのことはあるねと思える)に改めるか、内容に見合った金額・受講日数にする(8割がた無意味なら受講料と日数は8割カット)必要があると思います。
厚労省も、外国人人材の活用に傾いていますが、さすがにケアマネージャーに関しては、外国人人材ではハードルが高いと思えるので、人材不足の解消に進むような手立てをしていただきたいと思います。

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2024/9/10
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