介護保険で一国二制度?

令和4年7月25日開催の第95回「社会保障審議会介護保険部会」の議事録に目を通しています。

その中に、介護保険制度の運用に「一国二制度」を考える時期が来るとの発言がありました。

介護現場で外国人材を活用することについて、桝田委員が
「外国人材が入ってくるのに、彼らは行く先を選びます。そうすると、大都市志向で、四国などはグーグルマップで見て島だから行きませんと実際に言われるのです。」
と問題提起をしています。

また、介護ロボットの導入に関しても、
「法人の大きいところはそれなりに対応を考えて利用もあるのですけれども、小さい事業所、小さい法人さんでは、今、なかなかそこまで目が向かないという実態があります。補助制度等も活用できるのですけれども、意外とその制度の活用も悪い。何らかの形をつくっていかないと、すごく格差が出てしまうのではないかと思っています。」
と発言しています。

これまでの議論の流れでは、経営の大規模化・共同化でスケールメリットを出す、という方向性が打ちだされています。これは介護業界を、弱肉強食の新自由主義型に変えていくということでもあります。
都市部、大規模法人ひとり勝ちに警鐘を鳴らす意味で、「大規模/小規模」・「強者/弱者」が並存させる「一国二制度」という考え方が出てきたのかもしれません。
ホームヘルパー募集中!
東京都豊島区の訪問介護事業所
ホームケアながさき
【2022.9.27掲載記事】



2022/9/27
東京都豊島区南長崎5丁目9番10号 レジェンド南長崎101