祖母を手にかけた孫

とても悲しく、やるせなくなってしまうような事件が起きてしまいました。
ネットの見出しをチラッと見てはいたものの、詳細は知りませんでした。

「限界だった」たった1人の介護の果て
 
孫は、幼い時に両親が離婚して養護施設に入ったり、父方の祖母に引き取られたりしながら、念願の幼稚園教諭の職につけたとのことです。

しかし、その社会人1年目という環境に、認知症で要介護4の祖母の介護で1日2時間の睡眠しか取れない毎日が重なったそうです。
無理と相談しても、親族誰からもサポートを受けられず...
 
介護保険は、「介護の社会化」を目指して創設されたはずですが、20年たった今でも、こんなことが起きます。

生産性が低いだの、誰でもできる仕事だの、とお役人は思っておられるようですが、1事業所でもサービスで関わることができたら、この結末は無かったと思います。
そう、この孫の人生は破壊されずに守られ、祖母の命も守られたと思います。

介護職は、介護事業所は、生産をしているのではなく人の人生と尊厳を守っています。
「主要な働き手が介護離職をすると、その経済的損失は....]
こうした尺度でははかることができない、秤にあらわれない重みのあるものです。
 
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」


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【2020.10.29掲載記事】

2022/8/18
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