16日に行われた日銀による長期国債の入札が札割れ(売れ残りが出ること)になりました。
およそ2割が未達です。
消費税引き上げについて議論はありますが、そうこうしている間に国債札割れ→長期金利上昇→利払い額増加と状況は悪化していきます。
現在1.8%の長期金利が仮に1.9%に上昇すると23年度末で長期国債残高は700兆円程度あるらしいので
700 × 0.1% = 0.7 で7,000億円も利払いが増えてしまうのです。
もちろん短期金利も引きずられて上がるでしょうから、更に利払いはかさみます。
こうして利払いが増えていったときに
「国は国債を償還し続けることができる」
という信頼を維持できないと、更に金利上昇を招きます。
兆の単位で利払いが増えるかもしれません。
財源が確保できていないと、
赤字国債発行 → 更に金利負担が増える →また金利上昇 の悪循環に陥ります。
経済成長させて、税収を増やす という理論は正しいと思いますが、景気対策をやってもすぐに効果が現れるわけではありません。
その間にも金利は動いています。
景気対策に使った赤字国債にも金利がかかり、負担は増えていくのです。
耐えていかれるでしょうか?
社会保障(医療・介護・年金)は財政頼みであり、携わる人間としては成り行きが非常に気になるところです。
【2012.5.17掲載記事】
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