世界初の電子カルテ

全日空の機内上映番組 ”発想の来た道”で亀田総合病院の亀田信介院長が取り上げられています。

 オーシャンビューのKタワーやベッド再度端末、患者さまと医療スタッフの導線分離など、さまざまな取り組みが紹介されています。

 中でも電子カルテ。

これは院長が東京の病院にいたときの、紙のカルテでしかも各科で別々に書いていたため、隣の外来でどんな薬を出しているかさえもわからなかったという経験が出発点だそうです。

とはいっても、まだウィンドウズもない時代。

ほとんどの医師がコンピューターを触ったことがないという環境。

また保守的な人が多く、「紙でいいだろ、何言ってるんだ」 という反応だったようです。

世界初の試み、風当たりは強かったことと思います。

 さて、その電子カルテの船出、導入初日はオープンの15分前にシステムがダウンしたそうです。

この日は、すべての患者さまに会計なしでお帰りいただいたと。

周囲は 「だから言わんこっちゃない」 との思いだったのでしょうが、今さら紙に戻す訳にはいかないと、システム修繕、開発を続けましたところ、開発費が膨らみ、(当時で60億円)亀田がつぶれると囁かれるまでに至りました。

負債を克服できたのはつい最近のことだそうです。

 これは初めて聞きました。

K-Towerで院長が電子カルテについて説明した際に、このエピソードは出てきませんでした。

やはり、つまびらかにしたくないことなのかもしれません。

 そうした困難を乗り越えて、今では電子カルテはスタンダードとなっています。

 まさにこれが、院長が言う、アニマル・スピリットだと思いました。

 ちなみに、1月いっぱい国内線の偶数便で上映されます。スケジュールに余裕があるときは偶数便を選んで搭乗しましょう。
 

【2012.1.11掲載記事】

介護業界では、ようやく電子的な手法で記録をする流れが出来てきましたね。
ベンダーさんは、「介護事業者が貧乏過ぎて、マネタイズできない!」
と言っているようですが。(笑)

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2021/12/31
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