ニューヨークタイムスが、福島第一原発で、被曝や火災にひるむことなく日本の原子炉災害の最後の砦となっている50人の作業員を讃えています。
The faceless 50 (フェイスレス・フィフティー) 名もなき作業員達が原発に留まっている。
彼らは志願した者、要請に応えた者で、危機的に露出した核燃料に海水を注入する作業を行っている。
すでに一部は溶融し放射性物質を噴出していると思われる燃料を、炉心溶融に至るのを食い止め、大量の放射性廃棄物が空中に巻き上げられて何百万人の日本国民に降り注ぐのを防ぐためだ。(訳の正誤は保証しません、あしからず)
各国の政府が、自国民を日本から退去あるいは原発から一定距離退避するよう促す中で、日本には命がけで国民を、ニッポンを守ろうとする人たちがいるのです。
ひとつ間違えば死ぬ、それも凄惨な死に方を覚悟した上で。
伝えられるところによると状況はかなり悪いようです。
いまだかつて、複数の原子炉がメルトダウンの危機を迎えた例はないそうです。
もしかすると、焼け石に水かもしれません。
そうであっても作業を続けることに、硫黄島で25万の米軍相手に徹底抗戦を続けた、栗林中将率いる旧日本軍部隊の「我々が1日でも長く戦うことで、本土の人たちが空襲にさらされるのを遅らせることができる。そのことに意味がある」 といった信念に似たものを感じます。
記事では、同種の事故がアメリカで起こった場合、50人もの人間が残るとは考えられないと記されています。
もし原発が危機を脱して、退避した人たちが再び故郷で暮らせる希望を取り戻せたら、彼ら50人に国民栄誉賞以上の名誉を授けてほしいと思います。
ホームヘルパー募集中!
東京都豊島区の介護保険事業所
【2011.3.18掲載記事】