私的な繋がりで参加した新年会。ハイソな方々が多かったのですが、その中に平安時代から続く蔵元の須藤本家株式会社代表取締役、須藤悦康さんがいらっしゃいました。
自社製品のプロモーションも兼ねてか、差し入れで振る舞っていただいたのが、霞山と郷乃誉。
いずれも、IWC (International Wine Challenge) で賞を取るような素晴らしいお酒です。
早速いただいてみると、日本酒オンチでもその素晴らしさがわかります。
元船井総合研究所常務執行役員の佐藤芳直さんが、
「日本酒の売上高が年々減少しているのは、大手メーカーが安く大量に販売するために、愚にもつかない酒を作るからだ。学生が初めての日本酒を居酒屋で飲んで、もう飲むまいと思う。そして上質な日本酒を口にする機会は訪れない。」
こんなを話をしていましたが、人生初がこのお酒だったなら、全く違ったことになるでしょう。
須藤さんによると、IWC に出品すると DRCのオーナーがわざわざアポを取ってくれて、自社製品=ロマネコンティのテイスティングを頼むそうです。
わざと最悪の出来だった年と、最高だった年のものを出してきて、何年だ?と。
で、須藤さんもいぶかしがりながらも、○○年と○○年。 という具合に当てたそうで。
(高級ワインに縁がない私は、赤と白を出されてどっちが白だ?と聞かれてもわからない気が...)
前述の佐藤さんが、「百年企業を創る」 というテーマで講演をされるのを聞いたときは、次元が違うなぁと思いました。寛政2年創業の京都福寿園(220年)に足を運んだ際には、その重みを感じました。
そして須藤本家はほぼ千年企業であるわけです。
「金剛組の次くらいですか?」 と聞いてみたところ、
「いえいえ、もっとたくさんあります」
あらためて、この国の底力を感じます。
人の命は80年位で終わるけれども、企業は永遠の生命を持ちえる。
創業時の情熱が代々受け継がれ、時空を超えて存在し続けることができる。
もし須藤本家が更に1000年続いたとすれば、その社史は神話に近くなります。創業者の話は、今日においてキリストを語るようなものになります。
こう考えると、企業というのは壮大なロマンを持つと言えるでしょう。
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【2011.1.26掲載記事】