一昨年くらいから、訪問介護事業者の高齢者専用賃貸住宅を活用したビジネスモデルが、経営コンサルタント等から提唱されています。
事業所から近いところに自前で高齢者専用住宅を建てる、難しければデベロッパーと組んで建ててもらう。
この高専賃で101号室から304号室まで、といったようにルート訪問介護を行うようにすれば、粗利30~40%を見込める。
というものです。
しかし、どうやらこのビジネスモデルも行く行くは立ち行かなくなりそうです。
というのは、2010年診療報酬改定が行われ、在宅医療では同一の建物に住む複数の患者に対する在宅患者訪問診療料が変更されました。
同一の日に、マンションなど同一の建物に住む複数の在宅患者に訪問診療をした場合、低い訪問診療料・200点(通常は830点)を算定することになったのです。
3階から5階に行っただけなのに、同じ訪問診療料を払う必要はない、ということなのでしょう。
さて、この考えに立つと、同一の日に訪問介護事業者が高専賃で、身体介護1を別々の利用者様にのべ20回提供したとしても、 254単位×20 の報酬を支払う必要はない。
ということになるかもしれません。
コンサルタントに乗せられて高専賃を建てたはいいけれど、報酬が減って収益どころか赤字になってしまった、なんてことにならないことをお祈りします。
ほーむへるぱー募集中!
東京都豊島区の訪問介護事業所
ホームケアながさき
【2010.5.13投稿記事】