医療も同じですか

最近、ベストセラーとなっている。「極北クレーマー」
タイトルとは違っていわゆる“モンスター”のようなクレーマーは出てきません。
が、厚生労働省や警察、検察などに対して強烈な批判を浴びせています。産科医療崩壊の引き金となった 「大野事件」 もモチーフになっています。

そんな批判の題材になっているものの1つに 「日本医療業務評価機構」 があります。これはミシュランのように、三ツ星に認定されたらその病院の医療は素晴らしいとのお墨つきになる、そんな仕組みらしいのですが、そこに周辺ビジネスで寄生してお金をまきあげていくようなのです。

窓口相談¥52,500 訪問指導支援ひとり派遣1日30万円 指導後専門相談員派遣2名分¥400,000.....。
舞台となっている極北市民病院も、その劣悪な状況に サーベイヤーがマイナス100点 の評価を出すのですが、すぐその後に 「こんなのはどうでしょう。私が臨時派遣講師とし講演を行います。聴衆ひとりにつき10点アップです。」 といった提案が出されます。もちろん、「別途費用がかかりますが」の言葉とともに。

著者は、「日本医療界の影の世界に君臨する、合法的国家企業舎弟」とまで言い切っています。(こんな強烈な表現で大丈夫なんでしょうか?)

介護保険では、平成18年から介護サービス情報公表制度が導入されましたが、まさにこれは医療評価機構のミニチュア版です。
零細な業界向けに費用は小額になってはいますが、周辺ビジネスとして “マニュアルセット” だの “対策ツール” だの “対策セミナー” “コンサルティング” などがはびこっています。
調査機関がこうしたサイドビジネスを展開しているところも、そのまんま。

医療評価機構は嫌なら受審しなければ良いだけの話ですが、介護サービス情報公表制度は、強制で費用を取られます。
更に「調査拒否の事業者は監査に入る」との恫喝つきなので、もっとタチが悪いかもしれません。
とはいっても、当社はこの制度で 豊島区で1番 の優秀な評価を受けていますので、よくありがちな低評価の腹イセに批判する事業所さんとは違います。ただ、是々非々で意見を述べさせていただいたまでですので、念のため。

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東京都豊島区の訪問介護事業所
ホームケアながさき

【2009.5.27投稿記事】

2021/5/1
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